県内大学等の新任教員を対象とした「授業デザインの基礎ワークショップ」は令和元年度より始まりました。当初、宿泊型の研修として企画されましたが、昨年度と一昨年度は新型コロナウイルス感染症のため開催が見送られました。そこで、本年度は研修日程を見直し、オンデマンド型遠隔形式と対面形式の組み合わせによる開催としました。
オンデマンド型遠隔形式の研修では、3つの講義ビデオ「コース設計&クラス設計」「シラバスの書き方&学修評価の基本」「学習者の学びを促進する様々な授業方法」を視聴し、各自が選択した1科目のシラバスを見直しました。(11月30日〜12月14日)
対面形式の研修では、大分県立芸術文化短期大学を会場としてオンデマンド型遠隔形式の研修内容を踏まえ、異なる専門分野の教員でのグループワークにより、共通教育科目を開発し模擬授業を実施しました。
グループワーク第1日(12月17日)では、アイスブレークから始まり、オンデマンド学習での情報共有、授業テーマの選択、授業の到達目標や内容構成、授業計画の作成を行いました。第2日(12月18日)では、模擬授業に向けて前日のワークを仕上げた後、ジグソー法に倣ってグループを再編成し、各グループに分かれて、参加者全員が約10分間の模擬授業を実施しました。それぞれの授業について参加者同士の意見が交換されるとともに、ファシリテーターからの助言もありました。
オンデマンドの講義ビデオは大分大学 鈴木雄清先生、日本文理大学 東寺祐亮先生に作成いただきました。ワークショップには、大分大学、大分県立看護科学大学、日本文理大学、東九州短期大学から9名がご参加いただき、ファシリテーターは、大分大学、大分県立看護科学大学、大分県立芸術文化短期大学、日本文理大学のFD・SD事業ワーキンググループが担当しました。研修はたいへん和やかな雰囲気で進み、所属や専門が異なる教員間においても、良い授業を目指す志向のもと親睦を大いに深めることもできました。